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誰かがつぶやいた
“夕日に照らされた雲が違うよ”と。
でもやはりいつもと変わらぬ日にしか思えない。私はと言えば、仕事が終わって新潟県のディスカウントショップに立ち寄っていた。仕事柄、調べるでもなく、お酒の売り場を見ながら店の中を歩いていた。
ここは新潟県の魚沼地方の十日町市であった。夕暮れの店に挨拶もせずにやってきたお客がいた。その客は、鎧兜をついけた騎馬武者であった。騎馬武者は一人ではなかった。次々と騎馬武者は地響きを立てて侵入してきた。そしてディスカウントショップ“テーブルクロス”のお店の棚を次々に倒していった。 |
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外では仁王立ちの武者が長刀をふりかざしていた。長刀の閃光とともに店の中は真っ暗になってしまった。百人力の武者が棍棒を振り回すと電柱が砕けて折れてしまった。店の中を倒し終わると騎馬武者は店の壁をたたき割り、刀を振り上げたまま何処かに帰っていった。後には道を通る自動車のライトだけが光っていた。時計を見れば10月23日6時少し前であった。騎馬武者軍団はその日の夜7時までに都合4回も戦を仕掛けてきた。小千谷城、川口の砦、山古志の砦、十日町城、長岡城と次々と落城していった。守門村にある雪蔵城が落城して、本丸から火の手が上がってはいないかと心は焦っていた。 |
| 守門村にある雪蔵城を目指して峠越えにさしかかっていた。十日町市から堀之内町に抜ける国道252号線の峠を越えようとしたが、私の2台前で道が陥没して通れなくなった。この道はあきらめるよりなかった。後は、六日町市に抜けられる八箇峠だけが残っていた。私が通った直後にこの道は崩落の危険があるとのことで、封鎖されてしまった。長岡市、小千谷市、新潟市にいた家人は3日程自動車で過ごすことになった。私は何とか峠を越えて六日町市を通り小出町から守門村にたどりつくことが出来た。いつもであれば40分の所を3時間で着いた。 |
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雪蔵城の駐車場には見慣れる品川ナンバーの車など5台程がとめてあった。ふと本丸を見ればなんとも無かったが、二の丸の土蔵の壁が落ちていた。三の丸の鉄骨の建物の中にあったタンクが多数落とされていた。だが幸いな事に家人32名は無事であった。その日は電気も無く水も無く自動車にいることになった。幸い次の日には電気も水も復旧していた。騎馬武者は10月25日、27日とその後もやってきた。そろそろ合戦場を日本のどこかに移動を始めたようである・・・ |
先ずは地震のご報告まで
玉川酒造株式会社
十八代 風間健 |