お酒探検体長  ともチャンの奮闘編

連載 第一回第二回第三回第四回最終回
題目 “さむらい”春うららかに

出演者
探偵隊長 ともチャン

杜氏 山さん

十八代 たけ氏


探検隊長 ともチャン
やっと春になったね!これぞ私の季節だよ

十八代 たけ氏
まだ新酒の“しぼりたて”はあるかね。

杜氏 山さん
これから今期最後の新酒の“しぼりたて”を搾り圧搾機にかけます。試飲をお願いします。

十八代 たけ氏
そうか、今年のお酒は幅が有ってふくらみのあるお酒になっていて、“しぼりたて”原酒の特徴がある様じゃ。

探検隊長 ともチャン
新酒って、飲んだことないな。十八代、私もその新酒の“しぼりたて”を飲んでみたい!

十八代 たけ氏
少し炭酸が残っておって、新酒の香りが強いのが特徴かな。このお酒も4月下旬までがやっとかな。生酒は暖かくなると変化しやすいから気を付けなくては。

探検隊長 ともチャン
あっ!これ結構甘く感じる。原酒なのに飲みやすい。

十八代 たけ氏
この時期は山菜が採れる。
山菜と言えば、ここ魚沼地方では“木の芽”が特に美味しい。と言っても魚沼地方の“木の芽”は都会で言うタラの芽ではない。
アケビの新芽のつるの先のやわらかい所だけを食べるのじゃよ。

探検隊長 ともチャン
春だけの贅沢なんだね。

十八代 たけ氏
木の芽つまりアケビのつるを、柔らかくなるまで湯がくと、少し苦味が残っていて、醤油とマヨネーズでたべるのが十八代流じゃ。実に美味しい。

杜氏 山さん
その前にですが、十八代・・・
例の大仕事が残っております。

十八代 たけ氏
そうであったか。
それではともチャンに見つからない様にいこうか。

探検隊長 ともチャン
なんか変だよ。私だけ置いていくなんて。

十八代 たけ氏
いよいよその時がきたか。

杜氏 山さん
いよいよあの時を迎えます。
宜しくお願い致します。仕込み51号スタンバイOK!
十八代、最後の確認に入ります。

十八代 たけ氏
搾り前の仕込み51号の確認じゃな。

杜氏 山さん
十八代、51号の分析結果が出ました。アミノ酸度 OK。酸度 OK。アルコール度 OK。
分析値に異常無し!これから51号“もろみ”の感応検査を実施致します。蔵人、整列!

十八代 たけ氏
そうか、お酒の味の確認じゃったな。

杜氏 山さん
蔵人 感応検査の合計点が、基準値を上回り、合格致しました。
これより“もろみポンプ”の装着を行います。

十八代 たけ氏
いつにも増して、気合が入っているのう。

杜氏 山さん
“もろみポンプ”の装着も終わり、蔵人全員、配置に着きました。

十八代 たけ氏
結果が楽しみじゃ。

杜氏 山さん
こ こ 困りました十八代!

タンクローリーが到着しません。あれほど2004年4月27日午後2時30分00秒には必ず酒蔵に届けてくれとお願いして置いたのに。

十八代 たけ氏
まあぁ、時間が解決してくれるから大丈夫などとは言ってられないのです。
どうする 山ちゃん!そうだ電話で到着がいつか聞いてくれ。

杜氏 山さん
あっ、来ました。タンク・ローリーが!

十八代 たけ氏
どうやら、間に合ったか

探検隊長 ともチャン
ねぇ、何が間に合ったの?

十八代 たけ氏
げえ!!
どこまでみておったのか。

探検隊長 ともチャン
みんな見てたよ

十八代 たけ氏
そうか、見られておったか、仕方ない。詳しくは言うことは出来ないが話そうか。
“さむらい”を作るには搾る直前の“もろみ”に醸造アルコールを酒税法の限界まで添加を行う。
まだ消防法にも触れない様にしているのじゃよ。

杜氏 山さん
ただ今、添加終了致しました。

十八代 たけ氏
ご苦労であった。
ところで、ともチャンアルコールがどれ位の割合で添加ができるのかを教えよう。
簡単に言えば酒の仕込みに使う米の重さと同じ量のアルコールを添加することができると言うことで“さむらい”は、その限界に挑戦をしたお酒なのじゃよ。

探検隊長 ともチャン
そういうわけで、“さむらい”の造り方を取材出来たから、今回は合格ね!次回も ともチャンに ご期待!!


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